これを知ればモデルハウスの見方が変わる?モデルハウスを楽しむための雑学を紹介

モデルハウスへの来場は、理想のマイホームを探すためだけではありません。
それぞれの部屋に置いてあるインテリアは、時代に合ったトレンドの発信地でもありますし、キッチンなどの水回りは最新のアイデアが詰まった設備が整っています。
さらに、間取りの狭い部屋には狭さを感じにくくする工夫や、広く使えるための工夫をたくさん見つけることができるため思いがけない生活の知恵を発見でき、暮らしの中に少し取り入れるだけでより良い空間を実現できるはずです。
これを知ればモデルハウスの見方が変わる?モデルハウスを楽しむための雑学を紹介
モデルハウスには、「住宅展示タイプ」と「分譲タイプ」の2種類が大きく分けて存在します。
住宅展示場は、一か所に複数のメーカーのモデルハウスが並び、まとめて見学でき比較検討をしやすいのが特徴です。
和風・洋風の造りや、外壁や屋根の色などの大きな色彩を比べるのに適しています。
雑学ですが展示が終わると分解し別の場所に組み立てるので、同じ家を見る機会もあります。
逆に分譲タイプは分譲地に建てられた、一般公開期間の終了後に購入できる住宅です。
実際のモデルハウスに住むため、トイレや浴槽などの備品を揃える必要はありません。
メーカーによりますが、カーテンやソファーなどのインテリア雑貨もセットになっています。
モデルハウスと建売住宅の違いとは?
モデルハウスはと、一般的に家のなかを見学するために仮に建てられているだけの家を指します。
住宅を購入する際には設計図だけではイメージしにくく、顧客がその家で暮らすイメージがしやすいように住まいの体験ができるサンプルの建物です。
住宅展示場に建てられたものと分譲地にたてられたものがあり、住宅展示場に建てられたモデルハウスは数年経つと取り壊されて新しいものが建てられます。
そのため、トイレや風呂などの水回りは使用できません。
分譲地に建てられたものは一定の展示が終了すると、そのまま販売されます。
建売住宅とは完成済みまたは完成予定の建物と土地を一緒に販売している住宅で、分譲地に建てられたモデルハウスと似ています。
二つの違いは、モデルハウスは一定期間展示を目的としており、展示期間が終了してはじめて販売されます。
建売住宅は一般に公開する展示期間というのは設けておらず、始めから売ることを目的としている住宅です。
モデルハウスに見学に行くと大体の相場が分かる
モデルハウスに見学に行くと大体の相場が分かるようになることも大きなメリットです。
どのような住宅であればどれくらいの価格なのかは、住宅情報誌などを見ても把握できることは間違いありませんが、このような情報では価格は明示されていても、実際にどのような住宅なのかを明確にイメージすることが難しい場合があります。
間取りとか各部屋の大きさが数字で示されていたとしても、それだけでありありと頭に思い描けるかと言えば別問題なわけです。
この点、モデルハウスは実際に建築された物件であり、外観のみならず内部にも自分自身が立ち入って見学することができるようになっています。
紙に書かれた情報とか、人から聞く話とでは全く異なるインパクトがあると言って差し支えありません。
このように具体的にイメージを把握した上で価格相場が分かるのですから、他の物件と比較するときにも非常に役に立ち、自分たちのマイホームの方針を決める際に役立ちます。
モデルハウスは値下げ交渉に応じてもらえる可能性が高い
モデルハウスは建築した住宅メーカーが、新しいプランの住宅を建築するために通常よりも安い価格で販売されるケースがあります。
これは、実際に建てられている建物を解体し産業廃棄物として処分するよりは、多少安い価格であっても売りに出した方が収益面で効果があるからです。
しかし、多くの方が見学した後の中古物件でもありますので、通常よりも廉価版であったとしても買い手が現れないケースもない訳ではありません。
それは、既存の建物であっても現存している限りは、住宅メーカーが所有者となっていますので固定資産税は課されてしまいます。
従って販売が不調である場合には、提示されている価格から値下げの交渉も可能になってきます。
購入者からすれば欲していた住宅を、中古であるとは言えメーカーの設定している価格より安く購入することができます。
メーカーから見ればかかる経費を少なくし、実質的な損失額を減らすことができるのです。
モデルハウスの売却は両者にとってデメリットは存在しますが、それ以上にメリットのある結果を残すことができるのです。
モデルハウスは役目を終えた土地とセットで販売されることが多い
モデルハウスは大きく分けて2種類あり、1つは住宅展示場にある50坪程度の大きなものと、もう1つは分譲住宅などで数棟を販売する際の、事務所兼見学用で利用されているものです。
モデルハウスはその役目を終えると、一般に未入居住宅か中古住宅として売り出されることが多いです。
役目とは、例えば住宅展示場が閉業したり、住宅展示場の性能が古くなって見学に役立たなくなったり、分譲の新築住宅を売り切ったため事務所や見学用として不要になったりするケースです。
住宅展示場のほうは滅多に売り出されることはなく、また土地はモデルハウス購入者が準備する必要がありますが、分譲住宅のモデルハウスは、その土地に同じ大きさの見本に建てているため、その土地ごと販売するケースが多いです。
そういった場合、土地金額を値引きすることは難しいですが、住宅本体の価格を大幅に値下げすることができるため大変人気で、購入希望者が多数いるときは抽選になることもあります。
モデルハウスに行くと具体的に欲しい機能やオプションが明確になる
モデルハウスの最大のメリットとはカタログやショールームでの見学とは異なり、実際に建築された建物を自分の目で確認できるという点にあります。
事前に示された情報やショールームでの個別の機材等ではなく、そこに設置された設備や部材を肌で感じることができるのです。
そこで生活する状況は細かいパーツを見ているだけでは、最終的な結論を出すには判断が困難な物や状況が存在します。
ただ、入居した状況をより現実に近い目線で見ることができれば、実際の生活の中であれば便利な機能や作り付けの家具やパーツが手に取るように理解できます。
玄関からリビングやキッチンまでを実際に歩いてみることで、そこで作業をすることや生活を続ける様子が分かれば欠かせないものも理解しやすくなります。
更に、暮らしいく中で安心できる状況や、守るべきプライベートへの対応も実感できるという事が何よりも大きな成果になります。
モデルハウスとは実際に生活する状況を再現でき体験できる、これ以上に貴重な場所は中々ありません。
土地探しとモデルハウス見学は平行して行うのが効率的
家づくりにおいては土地探しとモデルハウス見学を平行することが、結果的に効率的だといえるのではないでしょうか。
注文住宅では土地探しが重要なポイントになりますが、土地を決めてから建物の検討に入るとなると時間が掛かります。
しかし、平行してモデルハウスの見学も行うことによって、建物のイメージが膨らんだりヒントを得ることができます。
時間は有限で限られていますから、少しでも早くスムーズに家づくりを進めたいのであれば、平行して情報を集めたり検討に入ることをおすすめします。
土地は立地や周辺環境、建物はそれに合う外観や間取りの検討がポイントとなります。
建物のイメージが固まれば逆に最適と思われる環境が絞り込めたり、比較検討して家を建てる場所が探しやすくなるはずです。
モデルハウスには沢山のヒントがありますが、家づくりのプロが考えに考え抜いてつくり上げた作品ですから、足を運ばないのは勿体ないですし、チャンスがあれば積極的に参考にさせてもらうのが良いのではないでしょうか。
綺麗なモデルハウスでも寿命は意外と短い
モデルハウスの寿命は一般的には5年〜7年と言われています。
これは外壁塗装が劣化するなどの家としての性能が劣化することでの寿命ではなく、モデルハウスとしての使命を全うしたことで取り壊されます。
住宅にも流行があり、以前は洋風なデザインのものや、和風、2世代が住むことができる2世帯住宅が流行った時期もありました。
その時その時に流行っているスタイルのものを建て、流行が変われば取り壊して新たに建てています。
よく言われるのが元々展示するために建てられたもので、誰も住むことはないので耐久などの機能は省いているので劣化が早いのではと考える人もいますがこれは間違いで、たとえ住むことがなくてもしっかり作られています。
なぜならハウスを見学に訪れる人に好印象を与える必要があり、そのためには本格的な作りが必要です。
モデルハウスを建てるには高額な費用と維持費がかかりますが、単発的に実施する広告費よりも安く、訪れた人が家を建てれば採算が取れます。
気になるモデルハウスをピックアップしてたくさん見ると経験値がたまる
住宅展示場にあるモデルハウスは、多くの住宅建築メーカーが技術を結集した最優良住宅の集合体であると思って間違いありません。
そこにはデザイン・工法・耐震性・オール家電・SDGSなど、各メーカーの特色が何であるかが少しずつながら判ってくると思います。
ですからモデルハウスをできるだけ多く回ることは「良い住宅とはどうあるべきか」という経験値がたまり、自分が家を建てる際に大きく役立つと考えられます。
ですが、展示場には1日かけても回り切れないほどの優良住宅が建ち並んでいます。
まずはあなたが気になるところをピックアップし、住宅の中に入り家の中を細かく観察してみることから始めます。
次に、別のモデルハウスに行った時には前の物件とどこが違うのか、どこが優れているのかなど、比較・対照してみるのです。
外からぼんやりと眺めているだけでは住宅の良し悪しは分かりません。
幾つもの物件にチャレンジし、自分なりの経験値を貯めるように努力したいものです。
モデルハウスは予約なしのフリーで見学でも対応してもらえる
モデルハウスは予約なしでも、見学を受け入れて貰えることがあります。
なんとなく通りかかった道でモデルハウスがあり、気になったときには自由に入れるのです。
もちろん予約をしておいた方がスムーズに受け付けなどを済ませられますが、よっぽどのことがない限り断られることはありません。
モデルハウス側もより多くのお客さんに来て貰った方が売上に繋がるので、優しく対応してくれます。
混雑時は入場制限を行って入れないケースもあるので、なるべく空いているときを狙うのがポイントです。
見学会などをとこで実施しているのか知りたいときにはハウスメーカーの公式サイトをチェックして、場所や日時を調べます。
近くでやっているときには、直接足を運んでも構いません。
整理券などがくばられているならそれを受け取って、指定された時間に行くようにしましょう。
分からないことがあれば受付のスタッフに質問をして、見学会の注意点などを知っておくと安心です。